ポビドンヨード・シュガーについ... 投稿者:ポッポ 投稿日:2013/01/14(Mon) 00:21 No.2736 | |
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ポビドンヨード・シュガーについて質問させて下さい。 2012年に発表された褥瘡予防・管理ガイドラインの外用薬の所で、ポビドンヨード・シュガーが肉芽の形成と創の縮小をはかる場合、推奨度Bとなっています。ヨード剤は細胞毒性があり、感染している創には有効と認識していたのですが、肉芽の形成と創の縮小にもエビデンスが高く効果があると、示されており、驚きました。 極端にいえば、感染している褥瘡から、上皮化するまでポビドンヨード・シュガーを使い続けたら治癒するという意味になりますよね。 肉芽形成と創の縮小を期待する場合で、ポビドンヨード・シュガーを使うと判断するのは、どういう時なのか教えていただきたいです。 よろしくお願いいたします。
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| Re: ポビドンヨード・シュガーに... このwebsiteの管理者塚田 - 2013/01/17(Thu) 02:28 No.2737 | |
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感染していない場合、ヨード剤は細胞毒性があり、勧められません。
肉芽形成が促進するとすれば、イソジンシュガーは高浸透圧になるため、組織の浮腫を取り血流改善が期待できることによると考えます。最近また蜂蜜が見直されていますが、蜂蜜も高浸透圧が利点と思います。それと同じと思います。感染の無い創ではイソジンシュガーより蜂蜜の方が理論的によいと思います。
ところで、クリティカルコロナイゼーションのように、感染に至らなくても、不良肉芽、フィブリンが表面についたような肉芽、D in D のような肉芽、浮腫状の白っぽい肉芽などがこれにあたると思いますが、このような状態では、イソジンシュガーのように高浸透圧で低濃度のヨウドを放出する薬剤は有用と思います。
いずれにしても、創をよく観察し、手に入るもので最も有用なものを選んで使ってくことが最新の褥創局所療法です。「初めから最後まで同じものでよい」という話しがあたったら、それはウソではないかと疑いましょう。そんな話しはありえません。
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| Re: ポビドンヨード・シュガーに... ポッポ - 2013/01/18(Fri) 16:00 No.2738 | |
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先生のお答えで、すっきりしました。やはり、感染やクリティカルコロナイゼ―ションで使用する方法でいいことが分かりました。 褥瘡の状態をよく見て、基材などから使用する外用薬を選択していきたいと思います。
ありがとうございました。
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