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褥創・ストーマ・創傷症例書き込み板
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MDRPU判断について 投稿者:もち 投稿日:2020/02/06(Thu) 09:38 No.2967  

Download:2967.pdf 2967.pdf お忙しいところ、失礼いたします。
MDRPUについて質問させてください。
もともと血小板が低下している方にフットポンプを装着したところ、数日で画像のような紫斑が発生しました。
フットポンプは医療機器ですし、フットポンプの圧以外に発生要因はない、という現場との検討結果です。
それはいいのですが、血小板が低い方の医療機器による圧で発生したこのような紫斑であっても、血管が圧迫されて組織損傷した、という判断で、これもMDRPUとなるのでしょうか?
ベストプラクティスを読んでも判断がつきません。ご指導を宜しくお願い致します。



Re: MDRPU判断について このwebsiteの管理者塚田 - 2020/02/06(Thu) 12:19 No.2968  

いい質問ですね。
圧迫によって毛細血管が破綻して、内出血になっている。あるいは、圧迫によって組織障害が起こっているといえます。つまり、MDRPUでよいと思います。
まずは深部静脈血栓予防は不要と思いますので、デバイスを除去しましょう。
また、その後の経過も教えて下さい。



Re: MDRPU判断について もち - 2020/02/10(Mon) 16:27 No.2969  

先日は、ご指導を有り難うございました。
経過をご報告しようとしていたところ、残念なことに、該当の患者さんは昨晩お亡くなりになっていました。
先生にご教授いただいた視点で、今後も観察・対策していきたいと考えます。この度は、有り難うございました。



ステージ分類 投稿者:かな 投稿日:2019/11/27(Wed) 17:48 No.2961  
今晩は。
お忙しい中投稿し申し訳ありません。
送らせていただきました画像も、見にくく申し訳ありません。
今回の写真は、別の患者様なのですが、先輩より、この写真の状態は皮下脂肪までの潰瘍と言われ写真を撮られました。
下腿部分になります。
赤色以外に、少しクリーム状態のもみえており、ガーゼには、クリームよりの薄黄色粘稠性滲出液が少量ありました。これは皮下脂肪までの潰瘍なのでしょうか。
真皮と皮下脂肪の判断が難しいです。判断ポイントを勉強させていただけたらと思っています。
よろしくお願い致します。



Re: ステージ分類 このwebsiteの管理者塚田 - 2019/12/10(Tue) 03:52 No.2962  

真皮か皮下組織までかの判断は、創面を擦ってみて、痛みがあれば真皮。痛みが無ければ皮下組織と考えます。痛み神経の末端は真皮に来ております。皮下組織には痛みを感じる神経末端がなく、従って痛みはありません。


褥瘡ステージ判断 投稿者:かな 投稿日:2019/10/31(Thu) 05:46 No.2949  
初めまして。
褥瘡について勉強していく中で、質問があり投稿させていただきました。
ステージ2の褥瘡の方で、赤色肉芽が全面を覆っていましたが、その後、中央が白色に変わりました。
これはステージ3と分類しても大丈夫でしょうか?
よろしくお願い致します。



Re: 褥瘡ステージ判断 このwebsiteの管理者塚田 - 2019/11/01(Fri) 01:46 No.2950  

まず、ステージ2というのは真皮が露出している褥瘡です。
また、肉芽は、真皮が壊死して除去された創面に盛り上がる組織です。
つまり、赤い肉芽があるということは、ステージ3より深いということです。ステージ3の褥瘡が治ってきて、肉芽が盛り上がり表皮が周囲からのびできて表皮化しますが、この場合はステージ3から、いきなりステージTになります。
ということで、ステージ2の褥瘡の表面の赤いのは、真皮の色で肉芽といってはいけません。あるいはステージ2ではなくステージ3なのでしょう。

ということを理解した上で、質問に答えます。
これはステージ2だと思います。赤いのは、まだ真皮表層の血管が豊富な部分が赤く見えるのでしょう。それが摩擦で剥がれて、いよいよ真皮層がはっきり露出してきた部分が白色に変わったのだと思います。つまり、創面への物理的刺激および乾燥化によって、状況は悪化していると思います。このままだと真皮は壊死し、ステージ3どころかステージ4に進行していくでしょう。

創面の乾燥化を防ぎ、外部からの汚染を予防するために、ハイドロコロイドドレッシング材が第1選択です。第2選択は、ワセリンなどを塗布しメロリンや穴あきポリパッドなどの非固着性衛生材料を貼付することでしょう。ガーゼドレッシングは避けるべきです。
もちろんずれが起こらないような姿勢管理と、栄養改善も必要ですし、適切な体圧分散寝具の導入も必須です。
多職種で検討することが必要です。しかも、1〜2日の内に実施することが大切で、2〜3日の遅れで、ステージ4に移行します。ステージ4になれば治癒に5ヶ月かかります。
何よりも、ステージTやステージ2褥瘡は、実は一番痛みを伴います。患者さんがだいぶ前から痛みを訴えているはずで、その痛みに初期対応しなかったスタッフは反省しましょう。



Re: 褥瘡ステージ判断 かな - 2019/11/06(Wed) 16:29 No.2955  

こんにちは。
お忙しい中返信ありがとうございます。
現在、尾骨褥瘡があり、洗浄、ユーパスタ、オムツパット保護にて対応しています。発見当初は赤色肉芽で全面覆われており、滲出液少量から中等量と出血がある状態だったのですが、現在は赤色肉芽はなく、全面白色でペタッと貼り付いているような状態になっています。その中に、滲出液も、出血性滲出液だったり、出血だけだったり、黄褐色滲出液だったりしており、滲出液の量は少量です。発赤、腫帳、熱感、疼痛等はありません。
褥瘡の見分け方ですが、この白色に変わった部分は皮下組織ではなく、不良肉芽と思って大丈夫でしょうか?
皮下組織の判断は、脂肪組織なので柔らかめの白色から淡黄色で、壊死組織の場合は、白色から黄色の組織でドロッとしているのでハサミで切除ができると習い、白色肉芽は固いと習いましたが、それぞれの見分け方がよく理解でききてません。
又、ユーパスタは、滲出液が多かったので、使用していたのですが、現在は滲出液量少量で、乾燥等引き起こさないか、この場合、先生ならどのような処置をされるかお聞きしたいです。
又、除圧についてですが、誤嚥性肺炎があり、経管栄養中の方で、基本30度以上で日中夜間共ギャッチupにて過ごされているのですが、大腿部にクッションがあるのみです。
前の病院では、三角クッション挿入し除圧をしたり、圧抜きしたりしていたのですが、現在のところはありません。
エアマットとはいえ、尾骨除圧を三角クッションですることは可能でしょうか?
体制が崩れる方なので、クッションで支える方法でできないかと思っています。
よろしくお願い致します。

−−−−−−−−−−−−

途中間があり、久しぶりにケアに入った際、このような状態になっていました。すみません。掲示板に質問内容が送られていないと思い、又返答があっているのを気づかず、先程質問投稿させていただきました。
ご意見いただければと思います。
よろしくお願い致します。



Re: 褥瘡ステージ判断 このwebsiteの管理者塚田 - 2019/11/08(Fri) 07:34 No.2956  

まず文面からははっきりしないので、可能であれば画像をアップして下さい。
次に、真皮層は自然に除去されることはなく、生きているか、死んで黒色痂皮あるいは白色になるかです。除去しない限り肉芽が真皮の上に乗ることはありません。

この例は、すでに悪化進行し真皮が死んでいるのではと思います。
真皮層は一番痛みのある組織ですから、表面を擦って痛みがあるようでしたら、真皮は生きている。擦って痛みを訴えないようなら、すでに死んでいる可能性があります。

ポジショニングに問題があります。
三角クッションは、全てのシチュエーションで勧められません。
ポジショニングクッションを臀部から大腿部に用い、背部は、肩甲部から上肢にクッションを用います。腕の重さはクッションで支え、下に下がらないようにすれば、座位が楽になります。座位では腕を持って楽そうになる部位までクッションを入れます。
ポジショニングについては、以下の購入サイトからビデオを購入し皆で勉強するとよいと思います。
http://www.tokozurecare.com/dvd01.html

肺炎とのことですが、栄養管理は大丈夫ですか。
1日1800kcal以上入っていますか?
入っていなければ、状況はさらに悪化するでしょう。



褥瘡  かな - 2019/11/23(Sat) 08:22 No.2960  

おはようございます。
お忙しい中、詳しいお返事本当にありがとうございます。
又、お返事をくださっていた中、返信が遅くなってしまい申し訳ありません。後日写真も送らせていただきます。
よろしくお願い致します。



なかなか治りません 投稿者:透析ナース 投稿日:2019/10/29(Tue) 15:51 No.2946  

先日は踵の褥瘡についてアドバイスを頂き、有難うございました。あれから両踵の創は日に日に縮小しており治癒してきております。
また同じ患者様なのですが、頭部〜足底まで全身の至る所に湿疹?があります。近くの皮膚科クリニックで診ていただいのですが、診断名は汗疹、スチブロン軟膏を処方されました。始めは体幹に見られていましたが、日に日に全身へと増え始めました。かれこれ3ヶ月お薬を塗っていますが、一向に改善する兆しが見えません。。とくにお熱はありません。この湿疹?の正体は何か、治療法はこれで良いのか疑問に思うことがあり投稿させて頂きました。お忙しいところすみませんが宜しくお願い致します。



Re: なかなか治りません このwebsiteの管理者塚田 - 2019/10/30(Wed) 01:16 No.2947  

皮膚科は開業する前に週1回、半年ほど研修しただけなので自信がありません。

ステロイド軟膏で効果が無い場合は、より強いステロイド軟膏を使うか、ステロイド軟膏を止めるかでしょうね。
止めてどうするかですが、皮膚の感染症なら抗菌薬または抗真菌薬の使用でしょう。経過からウィルス感染は考えにくいので一応除外。
感染以外では、皮膚の乾燥などによるものも考えられますね。

で、まずやってみることは、私だったらゲーベンクリームを保湿剤のように塗ってみます。薄く塗るだけでカバーはしません。その替わり1日2〜3回塗ります。割と広い範囲に塗ればどうでしょうか。若干肌着に銀の黒い色がつくかもしれませんが、洗えば取れます。

それ以上は、私の範囲外と思います。親身になってくれる皮膚科医に、熱く何度も何とかならないかと食い下がるのがよいのではと思います。



Re: なかなか治りません 透析ナース - 2019/11/01(Fri) 10:22 No.2951  

お忙しい中、迅速にお答えいただき有難うございます。
先生に相談しやすいがために、何でもお聞きしてしまいすみません。。
なるほど、たしかに全身に乾燥は認められます。早速昨日からゲーベンクリームを試してみました。どのような経過をたどっていくか観ていきたいと思います。
いつも本当に有難うございます。



くつずれ 投稿者:ぽっぽ 投稿日:2011/07/09(Sat) 17:35 No.2634  
塚田先生に質問するのが申し訳ない内容なのですが、「靴ずれ」は、褥瘡と言えるのでしょうか?
スタッフに「靴ずれは褥瘡ですか?」と聞かれ、答えられませんでした。
褥瘡の原因に、ずれや摩擦があるので、靴ずれは褥瘡なのか?とも思いますが、褥瘡は、圧迫×時間×頻度で発生すると言われているので、靴ずれには圧迫はない?とも思い、自分では答えが見えません。
先生にお聞きするのは、申し訳ないのですが、教えていただけるとありがたいです。
よろしくお願いいたします。



Re: くつずれ このwebsiteの管理者塚田 - 2011/07/10(Sun) 02:04 No.2635  

おもしろい質問ですね。

若い人が新しい靴を履いて歩き回り、靴ずれを起こしたら、これは褥創ではないでしょう。
しかし、下肢麻痺のある高齢者が介護用の靴を履いて車イスに1日中乗っていて、気がついたら靴ずれがおこっていたら、これは褥創でしょう。

ここら辺、定義をする必要はないと思っています。
褥創らしければ褥創。すぐ治るような急性の傷と思えば褥瘡ではないということで、これは症例毎の判断ではないでしょうか。

以上にて、「一般論では答えられない。具体的に質問してもらいたい。」が答えではダメでしょうか。



Re: くつずれ ぽっぽ - 2011/07/10(Sun) 18:27 No.2636  

塚田先生ありがとうございました。
スタッフに答えることができます。自分自身も、先生の解説でよく分かりました。
キズを見て、患者さんの全体像をみて、急性創傷なのか?慢性創傷なのか判断していきたいです。
変な質問に、丁寧にお答えいただきありがとうございました。



すみません、もう一例あります。... 投稿者:療養型ナース 投稿日:2019/10/09(Wed) 05:46 No.2930  

DM患者様で右踵に黒色壊死があります。
こちらの患者様も、洗浄+、ゲーベン+穴あきフイルム+トランス―ム保護をしています。10月3日よりゲーベン、穴あきサージット処置を続けていたため、壊死組織は浸軟し容易にデブリードメントをしてもらっていますが、10月8日の昨日より、悪臭あり、デブリードメントをしても膿も出ず触ってみてもわかるような骨?なのか硬いものに触れます。出血もなし。保護していたトランス―ムには排液?がみっしりと吸い取られ、付着していました。
経管栄養食を一日3回施行しています。
(メイグット2.0200ml×3と白湯200ml×3)
毎日PM4:30に血糖コントロールの注射(グラルギンミリオペン6単位)を施行しています。血糖はコントロールできていますが、最近37.5〜38℃の発熱も数日続いています、。
トランス―ムへの排液の回収、悪臭、黒色壊死周囲の発赤・熱感、いかにも局所は感染しているようにおもえます。
悪臭・発熱・感染兆候があるということは検査をしないとなんともいえませんが。。骨髄炎の疑いをもってよろしいでしょうか?
そして。。ゲーベン処置は続けてもよいのか。。
教えていただきたく再投稿しました、。
聴ける環境がないため。。厚かましくすみません。。
ご回答、宜しくおねがいします、。



デブリードメントをしても。。 療養型ナース - 2019/10/09(Wed) 05:52 No.2931  

デブリードメントをしても壊死組織が続きます。
ヨードホルムの使用も検討していますが
こういった例での使い方もよくわかりません。。。
この患者様はヨウ素アレルギーはありません、。



Re: すみません、もう一例ありま... このwebsiteの管理者塚田 - 2019/10/10(Thu) 23:58 No.2933  

ご質問有り難うございます。
この写真の後、デブリードメントをしたとの理解で宜しいですね。

悪臭があるので創感染です。創感染がある場合は血流障害があっても壊死組織は切除します。その際、壊死が進展する可能性はありますが仕方ありません。
ゲーベンクリームは非力なので、カデックス軟膏またはユーパスタ軟膏(あるいは後発品)に変更し、穴あきフィルム法を行います。血流障害がある場合は、ユーパスタ軟膏を用いフィルムではなく食用ラップでカバーします。毎日交換します。
ヨードホルムに関しては、私の経験範囲内では効果がありませんでしたので、お薦めしません。

さて、もう一つ重要なことがあります。踵の褥創には必ず圧迫とずれが関与しています。背上げの時、ポジショニングの時などで、原因は症例ごとに違いますが、どこかでずれが発生しています。
どこで起きているかが分かれば、よく考えて対策します。

ずれに対する共通の対応策として、まずクッション効果を出すため、創部のドレッシングをした後、大きめの尿取りパッドか吸収パッドで踵部をすっぽりとくるみます。
さらにその上にパンティーストッキングを履かせます。そしてコンビ袋を踵部の下に置きます。これは踵にかかるずれを逃がすためです。この二つをすれば踵のずれはほぼ解消されます。
圧迫については、下腿部の体圧分散は、殿部と大腿部、および下腿部で受けるようにし、過剰に膝を曲げて膝の下にクッションを入れることのないように。むしろ膝は若干伸ばすようにします。ベッドのひざ上げ機能だけで下腿を保持することは止めてください。

以上試みてください。



ご丁寧な回答ありがとうございま... 療養型ナース - 2019/10/14(Mon) 16:45 No.2934  

お忙しいなか、ありがとうございます!!
・・自分は経験不足うえ、そういった方法があったんだとただただ。。目から鱗です、、、。
コストがかからずお手軽にできる方法ですね。。勉強になります!!!

はい、この写真のあと、デブリ−トメントをしました、。
現在もゲーベン、穴あきフイルムに吸収パッドをしていますが
黒色でない創縁も白く浸軟してきました、。
ゲーベンにかんして、創感染になってしまった場合は非力なんですね。。。そもそも感染を起こさないよう使用すべきものですよね、。確かに創感染してしまっていては非力ですね。。
そこで、すでに感染している創に関してユーパスタへ変更する理由として どういう効力がきたいできますか。。。?
・・やはりヨードホルムは効果ないんですね。。。
悪臭への臭いとりで使っては?という意見もほかのスタッフからでましたが、そういう使い方もあるんでしょうか・・・?

・・先生のご回答を参考にユーパスタへ変更し、経過を見ていきます☆
フイルムではなくラップ。。。、それは本当に密閉ですね、。
この事例に関してユーパスタへの効力期待の理由、とフイルムではなくラップでカバーする理由、ヨードホルムは悪臭への臭いとりで使う使い方もあるのか?を教えて頂きたくおもいます!m(__)m
質問が多く。。すみません、よろしくおねがいします!
ポジショニングも見直し、実践していきます☆



Re: すみません、もう一例ありま... このwebsiteの管理者塚田 - 2019/10/19(Sat) 03:20 No.2936  

熱心に、しかも他の方と相談しながらの実施は、素晴らしいです。

ユーパスタ軟膏は吸水力が強いので、ガーゼを使用すると創が乾燥し壊死が進行します。フィルムを用いてもフィルムは水蒸気を通すので、やはり乾燥します。経験的にラップが相性よいです。ラップは密閉ではありません。横から外部と交通しています。
ただし、足の潰瘍で動脈閉塞のある場合に限ります。それ以外はフィルムを使用しています。
ということで、ユーパスタは高浸透圧になり、創面から水分を吸収し創部が乾燥傾向になります。また徐放性にヨードを放出しますが、ゲーベンクリームの銀よりも殺菌効果がより強くなっています。ただし感染がコントロールされているようなら、ゲーベンクリームの方がユーパスタより早く治ります。

ヨードホルムは揮発性で人体に与える影響に注意しましょう。部屋が密閉されていると危険です。患者にとっても医療者にとっても危険です。揮発成分は有害だということをしっかり認識してください。そういう意味でも私は使用を限定的にしたのですが、私がやっている他の方法に比べ、創感染のコントロールにおいてメリットはなかったので、今は選択肢から外しています。
今の所、再度試す気はありません。有害性については薬剤師に聞いて下さい。また、感染対策委員会があるようでしたら、ヨードホルムガーゼを人体に使用してよいか、よく検討をして結論を出してもらってから使用した方がよいと思います。
だいたいものすごく高価であることはご存知ですか。また、保険請求はできず、100%持ち出しです。開封後の有効期限も極めて短いです。



なるほど。。。 療養型ナース - 2019/10/21(Mon) 21:54 No.2938  

ユーパスタ軟膏は吸水力が強いためガーゼを使用すると創が乾燥し壊死が進行する、フィルムを用いてもフィルムは水蒸気を通すため乾燥をする、これらのことは、乾燥を招くことにより壊死が進行するということですね、。
ラップとの相性がいいということは私にとって無知なことでした!実践したくおもいます、。
そして、ヨードホルムについても勉強不足であり、薬剤師もいるため委員会で話を持ち出そうとおもいます、。
そうです、療養型は持ち出しですので在宅での褥瘡管理についてとても興味がもてます、。
・・病棟で保険請求できるものとして・・
局所陰圧療法が唯一、できるものかもしれません、。
それもよく勉強したうえで委員会を通すことからしないと
なかなか導入しないというところが現実です・・
バック療法、興味はあるのでいろんな事例がしりたくおもいました、。
わからず、もやもやしていたことに的確にお答えいただき
感謝しています☆
もっと勉強したいです^^ありがとうございました!



足の潰瘍の患者様へのラップ療法... 療養型ナース - 2019/10/25(Fri) 06:47 No.2940  

すみません、ラップ療法は無知なので改めて再確認を
したいのですが・・
足の潰瘍で動脈閉塞のある方へ経験的にラップが相性よい、とのことですが、ラップ療法を行うことでユーパスタが高浸透圧となり創部が乾燥することで殺菌効力がゲーベンの銀よりもよりつよくなる、この事例の患者様においては、ラップ療法を行うことが殺菌効力を期待する、でよろしいでしょうか?



Re: すみません、もう一例ありま... このwebsiteの管理者塚田 - 2019/10/26(Sat) 03:55 No.2942  

殺菌効果ではなく、治癒環境の整えという観点から考えて下さい。

ユーパスタ軟膏は創面を乾燥させやす特徴があります。特に動脈閉塞の方では滲出液が少なく、より創面が乾燥します。したがって、動脈閉塞のある下肢潰瘍の方にユーパスタ軟膏を使用するときは、食品用ラップを巻いてテープ固定しています。
この事例の方では、ゲーベンクリームに穴あきフィルム法の方がよいのではと思います。もし、臭いがするとか、明らかに骨膜まで感染している等の時は、ユーパスタ軟膏を選択しています。骨が感染しているかどうかは、単純レントゲン撮影、またはCT検査ではっきりします。
手術などで、腐骨が除去された後であれば、ユーパスタ軟膏より、ゲーベンクリームを優先に使います。



ありがとうございました☆ 療養型ナース - 2019/10/27(Sun) 15:44 No.2943  

当院では手術をする設備がないため、できる事しかできませんが
先生の助言の通りできるケアがたくさんありますので、まずやってみて経過をみていきたいとおもいます。
いつも回答していただき感謝します★



ゲーベン使用からデブリについて... 投稿者:療養型ナース 投稿日:2019/10/03(Thu) 10:10 No.2927  
当院では、黒色壊死の患者さんがいます。しかし褥瘡専任ドクターはゲーベンはあまり使用したくないという方針の先生なんです、。なんでもスクロードパスタを使用します。。
しかし、塚田先生のこちらの掲示板やいろんな症例も拝見し、感染創ではゲーベンが有効であることや、資料を委員会で提示し、足壊疽の患者様、踵の感染傾向著名な黒色壊死の患者様へようやくゲーベンの使用の許可がおり、患部にゲーベン→穴あきフイルム→その上からオムツに代わって水分を吸収するトランス―ムでほごしています。ゲーベンを使用してすでに3日目になりますが、もちろんのこと、黒色部分の浸軟がおこりはじめてきました。そこで質問なのですが、デブリはどの頻度でして貰ったらいいのか、浸軟している黒色壊死は一気にとってもらうのか、ゲーベンをやめる目安はどのときか教えていただきたくおもいます。
無知ですみませんがご回答よろしくおねがいします。



Re: ゲーベン使用からデブリにつ... このwebsiteの管理者塚田 - 2019/10/05(Sat) 02:19 No.2928  

感染のある褥瘡に対しては、ゲーベンクリームの他に、ユーパスタ軟膏(あるいは後発品)、カデックス軟膏、およびユーパスタ軟膏とアズノール軟膏のMix軟膏を使い分けています。いずれが優れているというわけではなく、症例に応じて選択しています。もしもいずれかの一つしか使えないということであれば、用い方を工夫します。ということで、全部の採用が好ましいのですが、採用品目が少なくても運用で工夫します。

さて、下肢の潰瘍に対しゲーベンクリームをお使いとのこと、壊死組織の除去法についての質問ですね。もし動脈閉塞があるようでしたら、できるだけ外科的デブリードメントはしません。壊死組織が柔らかくなって正常組織から遊離してきても、じっと待ちます。どんどん遊離しもう取れそうになってから初めて切除します。
それに対し、動脈閉塞が無い場合は、出血せずに切除できそうであれば、どんどん切除していきます。

ゲーベンクリームを使用中で、感染徴候が出て来た場合で、特に動脈閉塞がある場合は、ユーパスタ軟膏に変更し、ラップで覆います。もちろんはっきりと感染が完成し膿を排出するようなら、動脈閉塞の有無にかかわらず、壊死した感染部は切除します。切除後はゲーベンクリームを使用します。



Re:お忙しい中、回答をして頂き... 療養型ナース - 2019/10/08(Tue) 23:16 No.2929  

はい、足背動脈は触れません、、。

できるだけデブリはしないということ、
壊死組織が柔らかくなって正常組織から遊離してもじっと待ち、どんどん遊離しもう取れそうになってから初めて切除、。。

なるほど!!よくわかりました、。ご丁寧な回答、ありがとうございました、。

今のところ、壊死は進んできていますがまだまだ柔らかくもなっていません、、
、ですので 今の処置、洗浄+ゲーベン+穴あきサージット+トランス―ム(水分約60gまで吸収)保護で処置継続してもさしつかえないということでよろしいでしょようか?

ありがとうございました☆



Re: ゲーベン使用からデブリにつ... このwebsiteの管理者塚田 - 2019/10/10(Thu) 23:39 No.2932  

今の処置を継続してください。


両踵の潰瘍 投稿者:透析ナース 投稿日:2019/07/10(Wed) 10:15 No.2907  

両踵に靴擦れから発症した潰瘍がある患者様です。現在、ゲーベンを塗布し壊死組織を融解、除去をしております。ピンク色の肉芽が盛り上がりを見せていますが、一向に傷が縮まる様子がありません。他の薬剤に切り替えた方がいいのでしょうか?



Re: 両踵の潰瘍 透析ナース - 2019/07/10(Wed) 10:43 No.2909  

すみません、もう一点お聞きしたいことがあります。他の症例で皮膚移植をしているものがありましたが、傷が縮こまらない場合は皮膚移植も検討した方がいいでしょうか?お忙しい中すみません。よろしくお願い致します。


Re: 両踵の潰瘍 このwebsiteの管理者塚田 - 2019/07/18(Thu) 01:40 No.2910  

これは踵ということでいいですね。壊死組織がありますが、感染の徴候は強くないようです。
治癒遷延の理由はずれだと思います。ベッドの背上げをしたり背降ろしをしたり、あるいは大腿部や下腿部の下に枕を入れたときなど、いずれのあとも踵部に生じたずれを解除していないのではないでしょうか。
取りあえず、踵の下にコンビニ袋を袋のまま置いてみてはどうでしょうか。ズレが起こってもコンビニ袋が解消してくれます。
ドレッシング法としては、ずれを逃がし、またクッション効果機能のあるハイドロサイトジェントル銀を貼付してはどうでしょうか。ゲーベンクリームを使っているのであれば、少量を併用しても良いでしょう。
あるいは、壊死組織をもう少しデブリードメントし、ハイドロコロイドドレッシング材(デュオアクティブなど)を貼付し、フィルムで固定してみてはどうでしょうか。
いずれの場合も、コンビニ袋を併用します。お金があるようでしたら、しっかりとスライディングシートを下腿部から末梢に使用するのが正統派です。
いずれのドレッシング法も、1日1回ドレッシング交換し、その都度生理的食塩水で洗浄します。
なお、ずれ対策が十分できていないとき、皮膚を移植しても生着しません。



Re: 両踵の潰瘍 透析ナース - 2019/09/04(Wed) 13:53 No.2924  

お忙しい中、お返事してくださり有難うございます。
お陰様であれから2ヶ月近くが経ち、創も縮小してきており経過良好です。(写真は9月3日に撮影したものです。)透析中はスタッフも除圧に配慮し、ご自宅でもご自身で意識して除圧しているとの事でした。
なかなか状態の改善が見られず、たくさん悩み不安もありましたが、こちらで教えて頂いたことで自信をつけさせて頂きました。
本当に有難うございました。



Re: 両踵の潰瘍 このwebsiteの管理者塚田 - 2019/09/06(Fri) 02:27 No.2925  

改善していて何よりです。
早く治癒すると良いですね。がんばって下さい。



上皮化してきた褥瘡について 投稿者:shiroirolala 投稿日:2019/08/25(Sun) 08:49 No.2922  
ゲーベン+モイスキンパッドの処置で褥瘡が治ってきて浸出液がつかないほどになり赤い肉芽に薄い膜が張ったような状態になってピンク色の皮膚になってきました
壊死組織なしです

浸出液はつかないからと医師からもうモイスキンパッドはいらないからゲーベン塗布だけで良いと指示が出たんですがゲーベン塗布だけで保護するドレッシングを用いないなんてあるんでしょうか?
褥瘡場所は仙骨でゲーベン塗布だけでオープンにしてたら直接オムツがあたることになるんです
せっかく上皮化したのに剥き出しだなんていいんだろうかって思うのですが…
そもそもゲーベンなのも不思議です。




Re: 上皮化してきた褥瘡について このwebsiteの管理者塚田 - 2019/08/27(Tue) 05:13 No.2923  

いろいろ疑問をお持ちのようですね。
結論から言いますと、わたしもゲーベン塗布のみはよく利用します。ゲーベンクリームは軟らかくて補水作用と吸水作用があり、クリーム材として優秀です。多量には使いません。保湿剤を塗るようなイメージの使い方です。下腿部の蜂窩織炎の後や、色素沈着が見られる軽い慢性炎症などにも重宝しています。
皮膚が新生した状態で、ゲーベンクリームにモイスキンパッドを使うと、皮膚が浸軟しいつまで経っても丈夫な皮膚にならない場合がります。このようなとき、ゲーベンクリーム塗布のみにすると、ちょうどよい皮質状態になります。若干の感染予防も期待します。
しかし、決してガーゼを使ってはダメで、直接おむつが正解です。問題はずれが起こった場合は、おっしゃる通り皮膚がむけてしまいます。この場合は、ゲーベンクリームではなく、油性の軟膏が滑りを良くしてくれます。例えばアズノール軟膏やセキューラPO等です。
状況に応じて、ゲーベンとアズノールを混ぜたり、セキューラPOとゲーベンを混ぜたりして、皮膚の感染や、乾燥、過湿潤などに対応しています。
取りあえず、一度体験してみてはどうでしょうか。



おむつ交換 投稿者:おみ 投稿日:2019/07/31(Wed) 17:20 No.2912  
教えてください。おむつ交換の時に大便が出ていたら毎回石けんできれいに洗っているのですが、一日一回はきれいに洗ってあとはふき取るだけでよいのですか?無知ですいません。



Re: おむつ交換 このwebsiteの管理者塚田 - 2019/08/14(Wed) 00:19 No.2919  

わたしの知っている範囲でお答えいたします。
石鹸での洗浄は皮脂をとてしまうため、最小限にしたいと思います。最大1日1回の石鹸洗浄が適切でしょう。石鹸を使う前に、微温湯で流すことが勧められます。これで綺麗になれば、もちろん石鹸は不要です。
さらに微温湯で流すときにより皮膚を守る意味で、油性の保湿剤の塗布が勧められます。油性の保湿剤が塗布されていれば、微温湯で流さなくても、やさしく不織布やトイレットペーパーなどで拭き取るだけで綺麗になると言われています。また、微温湯で流す際も、より皮膚を保護するとともに簡単に流れます。
最近は、セキューラMLや、ベーテル等のローションタイプのものも勧められます。
洗浄する場合も、リモイスクレンズやベーテルFといった保湿剤入りで洗い流す必要の無い製品に変更して良い結果を出している施設が多くなりました。
いずれにしても洗剤を使って洗い流すことは、最小限、あるいは行わないことが推奨されつつあります。
この点に関し、他の方のご意見もお待ちしております。



Re: おむつ交換 クリニックの看護師 - 2019/08/16(Fri) 16:24 No.2920  

当院でおむつフィッターとして、排泄ケアに関わっています看護師です

おむつ交換時のお勧めされる洗浄方法
1.よく泡立てた泡をお尻全体にのせ(10〜15秒放置)泡で汚れを浮き上がらせる。
2.人肌程度のお湯で洗浄液を洗い流す。(最近は洗い流さない洗浄液もあります)
3.擦らず押さえるように拭く
4.皮膚の保湿剤を塗布
皮膚に撥水性(水をはじく)軟膏で保護膜を作り便や尿を直接皮膚に触れなくする。

**便性にもよりますが、基本的に石鹸洗浄は1回/日**
排尿排便後、毎回石鹸洗浄すると汚れも落としますが皮脂も洗い流す事になり
保湿成分が減少すると考えられます。

*おむつの使用による排泄ケアはとても重要です。
ケアされる方が気持ちよく、ケアする方が思いをもってされることで信頼関係出来てQOLの向上に繋がるようにと排泄ケアを大切に思っています。

おむつフィッターとは京都の排泄総合研究所、むつき庵がおむつフィッターの発祥地です。
生活全体から排泄ケアを考えるがコンセプトです。全国に7000名以上のおむつフィッターが排泄ケアに関わっています。よろしければ検索してみてください。

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