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[2592] ストーマのケア 投稿者:まおちゃん 投稿日:2011/03/01(Tue) 12:22
来週外来にストーマの患者さんで粘膜皮膚移植らしく出血があり、ストーマ自体が陥没している患者さんが来院される予定です。患者さんは痛みがあり装具は貼らずにパッドなどで管理されているようです。
出血があっても凸面装具を使っても大丈夫でしょうか。硝酸銀で焼くべきなのでしょうか。出血している部位に粉状皮膚保護材を散布して、凸面装具で便を付着させなければ痛みは治まるのではないかと思うのですが何か良いアドバイスがありましたら教えていただけますでしょうか。
その方のストーマをまだ見ていないので的確な情報ではありませんが未熟者なので先生、教えてください。
[Res: 2592] Re: ストーマのケア 投稿者:このwebsiteの管理者塚田 投稿日:2011/03/02(Wed) 04:02
まずはみてから考えましょう。
粘膜移植、不良肉芽、癌などの腫瘍など、いろいろあります。
必ずドクターと一緒にみるようにしてください。

粘膜移植なら硝酸銀で焼きましょう。
不良肉芽なら皮膚保護材で覆い、毎日交換しましょう。
癌を疑うなら、露出したままとし、生検の結果を待ちましょう。

なお、パッドで覆う方が出血しやすくなります。

[2590] 膀胱瘻のチューブ交換 投稿者:はなはな 投稿日:2011/02/25(Fri) 03:00
文字化けしました。すみません。はじめまして。
神経因性膀胱で1週間前に母が膀胱瘻を造りました。
ねたきりです。訪問看護師さんにチューブ交換をして貰うことは可能でしょうか?入院先の医師は泌尿器科の医師以外はできないといい、WOCは看護師でもできるといいます.教えて下さい。宜しくお願いします。
[Res: 2590] Re: 膀胱瘻のチューブ交換 投稿者:このwebsiteの管理者塚田 投稿日:2011/03/02(Wed) 03:55
みていないので、どのように作られた膀胱瘻かが分からず、ちょっと心配です。

というのは術後1週間では瘻孔は完成しておらず、チューブの交換が必要であれば、緊急の対応ができる泌尿器科医師に行ってもらうべきと考えます。
それより、なぜ1週間で交換が必要なのでしょうか。
泌尿器科医師は、いつ交換すると言っておられるのでしょうか。

大きな病院で往診してくれないなら、往診してくれる泌尿器科医院の医師を紹介してもらい、やってもらってはどうでしょうか。

その上で、「もう看護師でも交換できるよ」といわれてから訪問看護師に交換してもらってはどうでしょうか。
医師抜きで事を急ぐ必要があるのですか。

[2573] バルン長期留置 投稿者:kito 投稿日:2011/01/31(Mon) 10:07
以前も少しコメントさせてもらった者で…訪問看護師をしています。
80代前半の寝たきりの男性で、多発性脳梗塞で認知軽度あり。動きは緩慢ですが体動はよくされます。義歯もなく食欲あり栄養状態は良好。10か月ほど前に、尿閉でバルン留置となり今後もはずせる予定はないようです。(その頃より訪看開始となりました)
固定場所を左右にかえてきたり、亀裂部を合わせてガーゼで固定したりとしてきましたが…外尿道口1センチ以上の亀裂が入っている状態になってしまいました。
滲出液も多い時ありますし、発赤腫脹となるときもあります。
往診のウロDrより、リンデロンvg軟膏・ゲンタシン軟膏処方されて、発赤きつい時は適宜塗布しています。
チューブは、オムツの上部には持ってこれないので(2回自己抜去あり)大腿部より出して、ズボンの排尿口(真ん中の所)、大腿の下部を通るようにしています。特にテープで固定はしていません。
亀裂部を少しでも小さくする方法はないものでしょうか…何かアドバイスをいただけたら助かります。
写真添付しますが、場所が場所なので掲示は先生にお任せします。


[Res: 2573] Re: バルン長期留置 投稿者:このwebsiteの管理者塚田 投稿日:2011/02/04(Fri) 00:57
ちょっと経験が無く、誰かお答えお願いいたします。

せめてバルーンカテーテルをシリコン製にするとかはどうでしょうか。
[Res: 2573] Re: バルン長期留置 投稿者:kito 投稿日:2011/02/06(Sun) 00:12
お忙しいところお返事ありがとうございます。

先日ウロDrにこれはもう仕方がないよ、と再度言われました…。見た目は悪いが、見た目より本人はそんなに苦痛はないはず、とも言われました。
確かにバルン触っても、少し痛みを訴える程度ですが、どこまで切れていってしまうのかが不安です。
せめてこれ以上にならないような対処法があればいいんですけど…

ちなみに、混濁尿のためバルンが汚いですが、これはシリコンです。
[Res: 2573] Re: バルン長期留置 投稿者:みーさん 投稿日:2011/02/24(Thu) 13:33
何かアドバイスが出来るといいのですが・・

実は私も数年前に
二分脊椎の男児が仙骨部に10Cm以上の褥瘡を作り、MRSA感染し、さらにMRSAによる敗血症になった。という症例を受け持ちました。
その子も生まれたときからバルンカテーテルが必要でしたので、尿道裂傷を起こしていました。

(尿道裂傷を見たことがなく、初めて見たときは
「えっ・・・」とビックリしまして、ウロにも相談したのですが、同様に「しかたがない」という答えでしたが・・・

世の中に「仕方がない」ことはたくさんあるかも知れませんが、それで済ませたくない性格なので、
何か看護の力でこれ以上悪化させないようにできないか。と色々考えました。

ちょっと字では説明が難しいのですが・・・

まず、普通に陰部洗浄をします。
裂傷部は普通にワセリンとかゲンタシンを使ってましたが、結構たっぷり使っています。(軟膏でクッションをつくるかのくらいの勢いで 笑)

そこにさばいたガーゼを薄くして、尿道口の方へカテーテルを添わせるようにしながら一緒にガーゼを巻きつけます。
その時は、裂傷が下の部分だったので
陰茎を上に持ち上げ、ガーゼごと下腹部に固定していましたが、この場合は上部に裂傷があるようなので、
固定は下側か横になります。
固定はカテーテルとウロパックの接続部近くでもかまいません。

とにかくテンションのかかった状態でカテーテルが右左に動くことがないような工夫をすれば、これ以上の悪化は防げると思います。
[Res: 2573] Re: バルン長期留置 投稿者:kito 投稿日:2011/02/25(Fri) 23:52
みーさんありがとうございます。
ワセリンでクッション…いい感じですね。それだけでも、少しはバルンの動きを抑えられそうな気がします。
皮膚の弱い方なので、固定もテープ以外の方法で考えてみます。

「○○だから仕方ない」は、本当に医療の場ではよく聞く嫌な言葉ですよね。どうにもならないことでも…それでも予防・防止を日々考えていきたいものです。

[2579] 疥癬について 投稿者:ケロちゃん 投稿日:2011/02/18(Fri) 21:44
以前塚田先生の講義を聞いたことのある看護師です。あの節はお世話になりました。
早速ですが病棟で疥癬が発生しています。施設から持ち込まれたもので現在三人発症しています。三人同部屋にして隔離し、スタッフは連日シャワー浴とガウンテクニックの上、軟膏を塗布(全身にオイラックス軟膏)していますがあまり改善見られません。ストロメクトール内服をしてもいまひとつです。硫黄の入った湯船に入れるとよいと読んだことがありますが、何か良い方法をご存知でしたら教えてください。よろしくお願いします。
[Res: 2579] Re: 疥癬について 投稿者:このwebsiteの管理者塚田 投稿日:2011/02/19(Sat) 02:15
しっかりと対策をすることと、モニターが重要です。

疥癬治療は進歩しております。
皮膚科が治療の専門家です。まずは皮膚科があるようでしたら対策をたててもらいましょう。また、皮膚科がないようでしたら、院長を通じて依頼し、来院してもらい、指示をお願いしモニターしてもらいましょう。
[Res: 2579] Re: 疥癬について 投稿者:ケロちゃん 投稿日:2011/02/20(Sun) 17:56
そうですね。ありがとうございました。
[Res: 2579] Re: 疥癬について 投稿者:みーさん 投稿日:2011/02/24(Thu) 12:53
疥癬ですか・・・・

γーBHC軟膏とかありませんか?
昔、よく使ってましたね。

ドラッグストアにも売っていますが、
ムトーハップ(六十0ハップ)という硫黄成分入っている
お風呂に入ってもらって、γーBHC軟膏を全身に塗布して
6時間後に洗い落とす。その後は毎日入浴→オイラックスを塗る。

このサイクルを1クールとして2〜3クール繰り返します。

ちなみにスタッフが媒体をなるケースがあるので
うちの施設では疥癬が出ると
病院でムトーハップのお風呂に入ってからの帰宅を命ずる。という院長命令が出ます(汗

[2584] どうしたらいいのか・・・ 投稿者:唹リ 投稿日:2011/02/22(Tue) 19:38
前回カーバーリングのストマで周囲から
膿瘍が出てきてしまった状態だったのですが、その状態からまたさらなることになってしまい。12時方向にろう孔がありどうやら腸管とつながっていて、排泄孔とそのろう孔から便が排泄されてしまい、腸液も出ておりスキントラブルになってしまってる状態で、今はコンバッテクの製品を使用し装具にイーキンを全周にしようして腸液がもぐりこまないように皮膚を保護していますが12時方向のスキントラブルだけは改善されず、患者さんはヒリヒリした痛みを訴えています。またそのろう孔はどうやって閉鎖していくか・・・問題です。排泄孔よりもろう孔から出てくる排泄のほうが多い状態です。
[Res: 2584] Re: どうしたらいいのか・・・ 投稿者:このwebsiteの管理者塚田 投稿日:2011/02/23(Wed) 02:26
瘻孔になっているとは思えないのですが...。

まずは局所麻酔をして、電気メスで大きく切開します。特に9時から12時方向にしっかり切開をし、皮下膿瘍を完全に開放します。
6時方向の切開も必要かもしれません。
その上で、毎日温めた生食でしっかり洗浄し、バリケアパウダーなどのハイドロコロイドパウダーを振りかけた後、アクアセルを創面に詰め、その上から単品型の安い装具を貼って毎日交換します。

潰瘍内の壊死組織が無くなり肉芽が盛り上がってきたら、もう少し持つような装具を考えます。
まずここまでやってみて下さい。

いずれにしても皮膚科や形成外科の先生では対応できません。
お近くの皮膚・排泄ケア認定看護師の応援を求めて下さい。
[Res: 2584] Re: どうしたらいいのか・・・ 投稿者:みーさん 投稿日:2011/02/24(Thu) 12:36
写真で拝見する限り
粘膜離開創のクリティカルコロナイゼーションのような印象を受けるのは私だけでしょうか?

私も最近、このような粘膜が大きく離開してしまい
しかもストーマが陥没してしまうという難渋したケースがありました。ものすごく大変ですよね・・お察しいたします。

膿瘍がある場合には切開が必要ですが、
写真では膿瘍があるようには見えませんので、離開部分のケアを集中的に行い、パウチが安定して貼れるようなケアを目指すべきだと思います。

こういう場合、私のやっているケアは
粘膜部分を温めた生食で洗う(奥が深いならシリンジをつけて、サーフロの外筒をつけて洗ってます)
その粘膜離開部分にアクアセルAgを充填して、浅い粘膜とストーマ周囲、ビラン部分にはホリスターのプレミアムパウダーを散布します。

装具はパスパックライトなど安価なものを選択し、
毎日交換しながら、皮膚粘膜の状態を観察していきます。

パウチは仮に一日問題なく貼れても
この離開した部分がある程度改善し、肉芽が盛り上がってくるまで毎日交換することをオススメします。

[2576] ストーマの面板のアレルギー反応について。 投稿者:ぽっぽ 投稿日:2011/02/17(Thu) 19:18
 面板のアレルギーとして、一次刺激性接触皮膚炎とアレルギー性(遅延型)接触皮膚炎があり、一次刺激性接触皮膚炎の場合、面板にアレルギーがあるのではなく、患者の免疫力が低下していたり、アレルゲンが入りやすい面板貼付部の皮膚の状態の時に面板貼付部に沿って発赤ができ、アレルギー性接触皮膚炎は、その面板が体質的にアレルギー反応をおこしてしまう場合に面板貼付部にそって発赤ができると理解しています。
 ここで、先生に質問です。

 @ 私の面板に対する接触皮膚炎の理解は上記で正しいのでしょうか?本を読んでも、うまく理解できませんでした。

 A 同じ面板を数カ月貼付していても、発赤はなかったのに、急に面板貼付部にそって発赤ができた場合、排泄物の付着などの他の発赤の原因がない場合、これはどちの接触皮膚炎なんでしょうか?

 B Aの場合数か月、面板を貼付しても皮膚トラブルはなかったのに、急に発赤ができた場合は、面板の変更が必要なのでしょうか?

以上B点、ご質問させてください。
お願いいたします。
[Res: 2576] Re: ストーマの面板のアレルギー反応について。 投稿者:このwebsiteの管理者塚田 投稿日:2011/02/18(Fri) 01:00
私の理解の範囲でお答えします。

一次刺激性接触皮膚炎は、皮膚炎を起こす物質の量に依存します。皮膚の防御機構が弱ければ少量で皮膚炎が起こります。また、接触時間が長くなれば皮膚炎が起こりやすくなります。
例えば、石鹸をしみこませたガーゼを皮膚に当てておけば、誰でも皮膚炎になりますが、1時間でなる人もいれば、2日かかる人もいます。

アレルギー性の場合は、量に関係せず、身体に抗体ができていれば微量でもアレルギー反応が起こって皮膚炎になります。抗体がない人には皮膚炎は起きません。アレルギー性皮膚炎を起こす物質でも、大量に使えば抗体のない人でも一次刺激性の皮膚炎が起こりえます。

接触部に一致するかしないかについては、あまり気にしていません。状況によってどうにでもなると思います。大学の偉い先生は、いろいろおっしゃいますが、臨床の現場ではあまり意味がないと思っています。

また、皮膚炎が起こると、細菌感染や真菌感染など皮膚感染症を合併します。こうなれば、接触皮膚炎の原因はどっかへ行ってしまって、どんどん皮膚炎は複雑で治りにくいものになります。

皮膚炎が起こった場合は、感染が起こっているかいないかが重要でしょう。感染が起こっていれば、皮膚炎の原因対策と同時に感染対策を行います。

1次性かアレルギー性かと考える考え方も重要ですが、まず、皮膚炎が起こっている皮膚をみて、対策を行います。
ストーマケアにおいては、尿や便で皮膚が汚染されることは、いずれの場合でも避ける必要があります。
その上で、ステロイドを使うのか、抗生剤を使うのか、抗真菌薬を使うのか、等の選択をします。あるいは、私なんかは治ればよいので、これら全てを同時に行い、どれかあたれば解決という方法を使うことが多いです。
したがって、原因はと聞かれれば、「????」です。
臨床では、「速く治る」が第一で、理由は適当に付けておけばよいと思っています(ここはオフレコです)。
なおストーマケアにおいては、アレルギー性接触皮膚炎は、頻度は極めて少ないと思っています。
[Res: 2576] Re: ストーマの面板のアレルギー反応について。 投稿者:ぽっぽ 投稿日:2011/02/18(Fri) 17:38
先生ありがとうございます。
 アレルギーと思い込んで面板を変更する前に、感染が起こっていると考えて、抗生剤や抗真菌剤を使って発赤を
治すことを考えます。

 先生、さらに質問なのですが、面板を貼付する場合、クリーム剤であると面板が貼付できないので、ローションタイプの塗布剤を使うと聞いたのですが、抗生剤のローションタイプの塗布剤はあるのですか?抗生剤とは、内服薬でいいのでしょうか?
 皮膚炎に対し使用するステロイド・抗真菌薬・抗生剤の併用をする場合の具体的な薬剤名を教えてくださるとありがたいです。

 よろしくお願いいたします。
[Res: 2576] Re: ストーマの面板のアレルギー反応について。 投稿者:このwebsiteの管理者塚田 投稿日:2011/02/19(Sat) 02:26
短絡的に考えないで、総合的に考えて下さい。

まず、皮膚炎の状態を観察し、皮膚保護材の部分、テープ部分、その外側部分など、どこに皮膚炎が起こっているのかを観察し、原因を推定し対策します。

装具が合っていないのか、使用法が間違っているのか、を判定します。使用法についても、ストーマ孔の大きさ、粘膜に乗っていないか、剥離剤を残したままではないか、などや、装着期間が長すぎる、等々いろいろあります。

また、本当に感染があるのか、無いのか、この判断ができないようではケアはできません。
皮膚障害、イコール、感染ではありませんよ。
その点においては、WOCNがいれば、みてもらいましょう。いないなら、より経験のあるナースにみてもらいましょう。総力戦でやって下さい。
また、皮膚科がいるようでしたら、細菌感染や真菌感染があるのか判断してもらいましょう。

これらがすんだことを前提に、また感染であると判断されたことを前提に、かつ装具が適切に選択されたことも前提に、薬のことを話します。

抗生剤は内服です。抗真菌薬はローションタイプで、例えばラミシール液。ステロイドもローションタイプで、例えばエクラーローションなどを選択します。
いずれも皮膚に塗布した後拭き取ってから装具を装着します。
感染との判断ですから、当然毎日装具を交換します。
[Res: 2576] Re: ストーマの面板のアレルギー反応について。 投稿者:ぽっぽ 投稿日:2011/02/20(Sun) 00:58
塚田先生ありがとうございました。
 いろんな原因を考えて、個々の患者さんの皮膚障害の原因を判断していきたいです。
 いろんな原因が頭にうかぶように、勉強します。
 ありがとうございました。

[2565] 褥そう 投稿者:きなこ 投稿日:2011/01/25(Tue) 23:29
肝不全末期の患者さんですが、大転子に10センチ大の褥そうがあります。ステージWで壊死組織はないが骨が飛び出しそれを覆うように不良肉芽が盛り上がりっています。3時方向と6時方向に空洞のようなポケット7p。上皮形成は見られません。周囲の発赤、腫脹、熱感はありません。洗浄、フィブラストスプレー、ポケットにアルコダーム
を挿入、メロリンで保護しています。しかし、洗浄で使用した微温湯も奥に溜まってしまい排出悪く、体位交換で洗浄液がジワジワ出てくるといった状況です。ポケットも縮まらず、このままの処置でいいのか悩みます。主治医は今の処置を続けるようにとの指示です。
[Res: 2565] Re: 褥そう 投稿者:このwebsiteの管理者塚田 投稿日:2011/01/27(Thu) 02:40
関節腔への感染が起こっているのではないでしょうか。
栄養状態も悪いと考えられ、治癒を目的にすることはできないでしょう。

感染創のドレッシングを行います。治癒を目的としたフィブラストスプレーは疑問です。
電気メスにて切開し、創洗浄がしやすいようにします。
洗浄の後は、感染拡大予防のために、小さめのガーゼにカデックス軟膏、あるいはユーパスタ軟膏を塗布し、創面のみに用い、18G注射針で穴を開けたフィルム材で覆います。針穴から出てくる滲出液は尿取りパッドや吸収パッドで受けます。

体圧分散寝具をしっかりと使用し、患者さんの苦痛は何かを把握し、苦痛の無いような方法を検討してください。
[Res: 2565] Re: 褥そう 投稿者:きなこ 投稿日:2011/01/30(Sun) 09:59
ありがとうございました。さっそくアドバイスを伝え検討してもらうように致しました。またよろしくお願い致します。

[2569] 油性軟膏のとり方 投稿者:ぽっぽ 投稿日:2011/01/27(Thu) 23:41
現在、尾骨部に黄色壊死が創面全体に固着した褥瘡に対し、ブロメライン軟膏を使用しています。創周囲皮膚の健常皮膚を保護する目的で、白色ワセリンを使用しています。そして、メロリンガーゼをあてて、ポリウレタンフィルムで固定しています。
褥瘡が肛門の近くにあるため、ワセリンを塗布すると、メロリンガーゼの端ギリギリに油性軟膏であるワセリンがはみ出し、ポリウレタンフィルムがうまく貼れずにいます。
油性軟膏は、石鹸洗浄ではとりきれず、オイルを用いるといいと聞いたのですが、サニーナ(オイル成分)を用いてもサニーナのオイル成分が残り、テープがうまく貼れません。
ワセリンを不織布ガーゼで拭いたのですが、ワセリンがとりきれず、テープがうまくはれません。ワセリンなどの油性軟膏使用時、テープ類をうまく貼れるように除去する方法があらば教えて下さい。お願いします。
[Res: 2569] Re: 油性軟膏のとり方 投稿者:このwebsiteの管理者塚田 投稿日:2011/01/29(Sat) 00:28
油性軟膏は、石鹸で除去しましょう。

ブロメライン軟膏を使う場合、かなり強力な水溶性軟膏のため、吸水作用が強く壊死組織が乾燥し,自己融解しなくなります。
そこで、ブロメライン軟膏を塗布した後は、18G注射針で穴を開けたフィルムで直接固定してください。
滲出液がとどまり、ブロメライン軟膏とあいまって、自己融解し始めます。
フィルムは、肛門に向かっては菱形に貼ってください。つまり肛門側はフィルムの三角の角があたるようにします。

メロリンも、もちろんワセリンも使いません。
[Res: 2569] Re: 油性軟膏のとり方 投稿者:ぽっぽ 投稿日:2011/01/29(Sat) 05:51
ありがとうございました。
先生が教えてくださった方法を実践してみます。

[2564] 困っています 投稿者:唹悵 投稿日:2011/01/24(Mon) 22:13
昨年マイルズの手術をした患者さんがストーマの下に膿瘍ができてしまって、そこの処置は形成外科の先生がしていますが、便で汚染されないために、カバーリングで小腸ストーマをつくりましたが、ストーマの周囲からアイテルが出てきてしまい今後どのような処置をしていったいいのかわかりません。ほぼ全周囲に深さは4〜5cm程度あります。写真がないとわかりずらいと思いますので、のせようと思いますが、
[Res: 2564] Re: 困っています 投稿者:このwebsiteの管理者塚田 投稿日:2011/01/27(Thu) 02:34
感染した創傷の処置法を行います。

まず、局所麻酔下に膿瘍腔をしっかりと電気メスにて切開します。そして生理的食塩水で十分に洗浄し、アルギネート(カルトスタットなど)を詰めて,フィルムで覆って湿潤状態を保ちます。感染がひどいようなら、ユーパスタ軟膏を塗布し、フィルムで覆います。

これを毎日繰り返します。
[Res: 2564] Re: 困っています 投稿者:唹リ 投稿日:2011/01/27(Thu) 14:53
ありがとうございます。今度写真をのせて一度見ていただきたいと思います。そのときはまたよろしくお願いします。

[2559] 陰圧閉鎖療法 投稿者:ぽっぽ 投稿日:2011/01/08(Sat) 18:38
陰圧閉鎖療法の方法について教えてください。
私は、褥瘡対策委員の看護師です。
 患者様は、頚髄損傷の方で車いすの部品の圧迫で右の下腿にNPUAP分類のステージVの褥瘡が発生し、褥瘡治療目的で入院されました。壊死をデブリードマンし、昨年の12月中旬に人工真皮の植皮術を施行されました。術後、フィブラストスプレーを使用しているのですが、肉芽の上昇がありません。そこで、主治医が陰圧閉鎖療法を実施してみたいと言われて、私にも文献を集めてほしいと言われました。
 VACの機械は、車いす乗車が唯一の気分転換の方法とされている患者様には、機械が車いすに設置できないため、注射器での陰圧閉鎖療法を予定しています。
 文献を調べて、局所の処置方法は分かったのですが、注射器の使用方法が分からないので教えていただきたくメールしました。
<教えていただきたいこと>
@注射器は何ccの注射器を用いて、何ccの目盛まで注射器を引いて固定するのか?
A注射器の固定方法は、舌圧子を使用することは文献で分かったのですが、どのような方法で舌圧子で注射器を固定するのか?
B注射器での圧はおおよそ何mmHgなのか?
C陰圧閉鎖療法の効果がない場合、どれくらいの期間続けて評価して中止を決めると良いのか?
の4点です。よろしいお願いします。
[Res: 2559] Re: 陰圧閉鎖療法 投稿者:このwebsiteの管理者塚田 投稿日:2011/01/09(Sun) 00:24
車イスの方の難治性下腿潰瘍については、まず動脈閉塞がないかが重要で、血流が悪い場合は、血流改善の手術を優先します。
次に、血流が良くても、一日中足を下げているようなら、うっ血が起こり、これも治癒遷延の原因になります。車イス乗車中も、適宜足をイスやベッドなどに上げる努力が必要です。

さて、陰圧閉鎖療法ですが、注射器での方法は私自身はやったことがありません。ただ、注射器は大きい方が良く、最低50mlが必要でしょう。
内筒を一番引いた部位で、内筒にヤスリで切れ目を入れ、そこに舌圧子を挟んで固定するようです。
陰圧の強さは、褥創ではあまりシビアーに考えなくて良いと思います。
私は、評価期間は、2週間と1ヶ月を基準にしています。また2ヶ月続けても変化無い場合は無効と結論しています。

なお、注射器以外に住友ベークライトのSBバックというのがあり、この低圧型は使ったことがあり、便利です。
これはベッドに寝ているときは壁吸引などに接続することもできます。
[Res: 2559] Re: 陰圧閉鎖療法 投稿者:ぽっぽ 投稿日:2011/01/09(Sun) 18:51
塚田先生ありがとうございます。
ABIの測定をしているか、確認します。そして、下垂した下肢を挙上するケアを実践します。
S-Bバックが、院内にあるのでS-Bバックの方法も先生に提案してみます。
 S-Bバックでの陰圧閉鎖療法について質問なのですが、交換時、S-Bバックは全交換しなくてはいけないですか?感染管理の点では、もちろん全交換なのでしょうが、コストのことを考えてしまいました。
[Res: 2559] Re: 陰圧閉鎖療法 投稿者:このwebsiteの管理者塚田 投稿日:2011/01/12(Wed) 01:58
良い質問ですね。
実際は皮膚に穴を開けないので、側孔部分を除いたチューブ部分のみを使い、接続用のコネクターを噛ませて、気管吸引チューブの細いものを創部に用い、毎日、あるいは一日おきに気管吸引チューブ部分のみを交換してはどうでしょうか。
[Res: 2559] Re: 陰圧閉鎖療法 投稿者:ぽっぽ 投稿日:2011/01/13(Thu) 19:07
ありがとうございました。
S−Bバックなら、壁吸引に交換できると塚田先生に教えていただいたので、S−Bバックでの陰圧閉鎖療法を主治医に薦めてみます。
ありがとうございました。